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zoom RSS 福家警部補の挨拶〜創元クライム・クラブ

<<   作成日時 : 2006/08/06 00:05   >>

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画像以前もこのブログでご紹介した、作家の大倉崇裕(おおくらたかひろ)氏の新刊「福家警部補の挨拶」が6月30日に発売されました。
(大倉氏のことが記載されている記事:http://shirahamauri.at.webry.info/200607/article_23.html

ウリ坊は先月下旬に近くの書店で見つけて購入。今回のご本は、創元社の「ミステリーズ」という推理雑誌に掲載された4作品を集めたものです。

刑事コロンボや古畑任三郎の系譜と銘打たれているように、冒頭で犯人が判明します。その後は、福家警部補が鮮やかというより淡々とした手順で犯人を追いつめていくのです。この「淡々と」というところが、コロンボや古畑と違った、福家警部補の特性なのですが、それによって読者は嫌な気持ちにならなくて済みます(うまく表現できないのですが・・・・)。

すなわち、コロンボ・・・等のように、自分と犯人が重なって(?)探偵に追いつめられていく、鉛のような気持ちを抱かず、むしろ第三者的立場で論理の遊びができる・・・という爽やかな読後感を持つのはウリ坊だけではないと思います。

掲載作品、全てが秀逸ですが、ウリ坊はその中でも特に「オッカムの剃刀」が優れていると思います。ネタバレになっては困るので、詳細は記載できませんが、舞台が大学(研究者)なのです。ウリ坊は大学というのは治外法権で、何があってもおかしくない世界だと思っています。

だから、大学を舞台にしたミステリーは読み応えのあるものが多いですし、また、多くの作家の方が大学生活を終了して(実際に大学生活を体験して)作品を書かれるためか、他の舞台よりわざとらしさ(?)が無くて、ストーリーに説得力がある気がします。(大倉氏の作品からは話が逸れますが、あまりに未知の世界が舞台になっている場合、作者もいっぱい、いっぱいのところで書いているんだなぁ・・・と同情してしまう時もありますから)

「酒樽の中の死体はどうしても悪魔の手毬唄〜ブドウ酒樽の中に浸っている文子を連想してしまう」・・・・という、横溝フリークで無い方には、「月の雫」も少し切なく、おいしい日本酒でも飲みたくなる短編になると思います。ただし、死体が見つかるのはブドウ酒樽ではないし、死んでいるのは文子(若い女性)でもありませんが・・・・

この「福家警部補の挨拶」が気に入り、もっと仲間とこういう本を読んでみたいと思われた方は、千代田ミステリーサークルhttp://shirahamauri.at.webry.info/200607/article_21.htmlへ!!
福家警部補の挨拶 (創元クライム・クラブ)

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